カシオペア号の旅:その4
2005-06-04


大丸札幌店の前を通り抜けて、北四条西5番街の地下
街に入った。ホテルのフロントお薦めの、目指す”鮨とろ”
は、すぐに見つかった。思ったより広い店内は、なかなか
落ち着いた雰囲気のしゃれた店であった。

 看板通り、鮪のトロがなかなか旨い。こっちでは、どの
店に入っても、カニやイクラ、ホタテなどは申し分ないが、
マグロのいいネタには、なかなかお目にかかれない。

 ほろ酔い加減でホテルに戻り一風呂浴びてから、冷蔵
庫のビールを飲みながら値千金の夜景を楽しむ。三泊
四日のカシオペアの旅も、今夜が最後の夜である。札幌
タワーを照らすライトが妙に明るく見えた。

 生憎の雨模様の朝だった。ホテルで遅めの朝食をとって
から新千歳空港へ向かった。出発までには、まだ時間に
余裕があった。昨日市場から、あんなに沢山土産を送った
はずなのに、妻はまた空港の売店で土産物を物色していた。

 私は、退屈しのぎに空港の書店で買った若林史江さん
という若い女性が書いた”株が好き”という本を、ビールを
飲みながら眺めていた。意外と面白かった。

 飛行機は、ほぼ予定通りに飛び立った。空の旅は順調
であった。往路は上野駅から18時間もかけて来た路が、
復路は僅か1時間半で羽田に到着した。

 僅か三泊四日の短い旅ではあったが、妻の機嫌をとれ
たこと、ゆったりと命の洗濯ができたこと、自分に正直に
なれたこと・・・etc。 つくづく旅はいいもんだ。
[雑感]

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