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TIFA(取手国際交流協会)が主催する日本語ボランティア養成講座
に通い始めて2ヶ月が経った。 9月4日から毎週土曜日の午前中は
ここ取手市の福祉交流センターで学んでいる。日本語をまったく話せ
ない受講者を想定してのレッスンは、なかなか容易ではない。
日常無意識に使っている日本語を、いかにして異国の人に教えれば
良いのか。何処の国でも子供が言葉を覚えるのは耳からである。ひと
つひとつ単語を覚え、それらを合成してフレーズを覚え、そしてそのフ
レーズをつなげて主語述語を伴うセンテンスを覚える。文字は言葉の
後からついてくる。文法については、さらに後から学ぶ。
私も高齢になってから外国語を学び始めたが、大人はどうしても理
屈から入ってしまう。一網打尽を目論むのだが、私の経験上文法から
入ったのではなかなか見につかない。2年ほど前に巡り会ったテキス
トを見てから、理屈抜きでとにかく基本のフレーズをまる暗記する方法
に切り替えた。 入学試験には適さない方法かも知れないが、会話を
覚えるにはこちらの方が良いと感じている。
言葉が先に生まれ、それらを後から整理・分類したものが文法であ
る。一見整理されたものから学ぶ方が効率的に見えるが、よほどの天
才でない限り文法を学んで会話ができる人は、まずいない。凡人以下
の私にとっては、理屈抜きにひとつひとつ言葉を積み上げる無手勝流
の方法が馴染むような気がするが、さて日本語を学びに来る異国の人
にはどう対処すれば良いのか、悩ましい処である。
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