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久しぶりに散髪屋に行った。家から歩いて5分もしない水戸信の龍
が岡支店の隣にある千円床屋である。洗髪や髭剃りをしないので水
場が無く、店内は至ってシンプルである。以前は四千円近くもする床
屋に通っていたが、三年ほど前からここにした。カットだけなので10分
程度で済み、経費と時間の節約になる。
月曜の昼下がりなので空いているのかと思ったが、意外にも2名
ほど先客がいた。散髪台には主婦らしき女性が座り、理髪師のお姐
さんと、しきりに他愛のない話しを続けている。千円床屋ができてか
ら、女性も理髪店に来るようになった。子供連れでやって来る主婦達
をよく見かける。美容院の世界にはまだ価格破壊の波は押し寄せて
いないようだ。
雑誌をめくりながら待っていたが、前のお男性が浪平さんのような
髪型(?)だったので、20分もしないうちに順番が回って来た。目を
つむってリズミカルな鋏の音を聞いていると、何だか眠くなる。スピ
ードが売り物の千円床屋、うとうとしかけた時にはもう終わっていた。
ソファーを振り返ると既に新客が二人待っていた。
礼を言って店を出ると、首筋のあたりがちょっと寒い。街路樹に目
をやると葉が赤く染まっている。空を見上げれば鰯雲、散髪帰りに秋
の深まりを感じた。
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