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今日のテーマは“喜び”を表す文字の誕生のお話。 祝い事が重なった時、
この上なく目出度い気持ちを、たった一文字で表すことができる便利な文字
である。
典故300則その106:〓双喜 hong shuan xi
“〓”は一種の文様であり、二重の喜びを表し普通結婚式場に貼ってある。
言い伝えによれば,この故事は宋の時代から来ている。北宋の宰相王安石
が若い頃科挙の受験で上京して帰る途中、ある屋敷の門に一つの走馬灯が
掛けられ、灯の上には一枚の張り紙がしてあって“走〓灯,灯〓走,灯熄〓
停〓。”と書かれていた。
尋ねてみて解ったことは〓〓外(馬さんというお役人)が一人娘の婿選びの
為の対聯で、もう半年にもなるのに誰もできなかった。 王安石は筆を執ると
見る間に書き上げた。“〓虎旗,旗〓虎,旗卷虎藏身。”〓〓外は大喜びして
すぐに娘を王安石に嫁がせた。祝言の日ちょうど王安石が科挙に合格したと
いう吉報が伝えられた。王安石は大喜びして、すぐに筆を執って大きく“〓”と
朱書きして門前に貼り出した。
この事から“〓”の字は手軽に広く使われるようになった。
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