「典故300則」その196
2013-03-25


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 今日のテーマは“殺風景”、辞書で調べると“侘びしい、味気ない、寒々しい、

寂しい、素っ気ない、荒涼とした、見苦しい、無粋、”などと出ている。 日本で

は主に風景を評して用いるが、中国ではその行為をする人間を評している。

 典故300則その196:〓〓景 sha feng jing

 唐朝の李〓山が一編の文章にいくつかの殺風景の事例を列挙している。そ

の内容はかくの如し:花咲く中で路を譲れと叫ぶこと、青苔の上で席を広げる

こと、花の下でズボンを干すこと、石筍( 鍾乳洞の床 )の上で馬をつなぐこと、

花台の下に鶏や鴨を飼うことなど。

 後の人は“殺風景”を雅趣を理解できない者、皆が上機嫌(〓高采烈)の席

で興醒めなことをする人を喩えた。“〓〓景”は“〓〓景”とも言う。
[雑学]

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